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障がいは「個性」か?「障害」か?2023.04.14

1970年代から障がい者福祉に注目が集まり、約10年?15年ほど前から発達障害についても少しずつ周知され始めてきている中、一定の周期で「障がいは『個性』か?『障害』か?」というテーマで議論される場面がオフライン上でもオンライン上でも聞こえてきます。

「障がい」の定義

ご存知の方も多いかと思いますが、世界保健機構(WHO」が1980年に国際疾病分類(ICIDH)から2001年にアップデートされ現在に至ります(参照:「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」(日本語版)https://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html)。今回のブログのテーマでの議論がなされる場面では、必ずと言って良いほど確認される内容ですね。

この国際疾病分類に加えてテーマの主体となる人の属性・・・本人、家族、支援者や世帯構成、世帯の経済的状況も深く関わるように思います。

誰が定義するか

更に細分化してみると、家族の中にも父親、母親、兄、姉、弟、妹、祖母、祖父etc・・・

支援者も細分化してみると、直接的支援者や間接的支援者。各支援者の知識と経験や本人との関わりの深さや距離感。

もちろんこの他にもいろんな属性があるかと思いますが、「障がい『個性』か?『障害』か?」というテーマに立ち返った時に「それを感じるのは誰か?」ということを飛び越して議論することは個人的にはあまり意味がないことかなぁと個人的には考える上に、その議論に第3者が善し悪しを決めるもの

ただ・・・本人の障がいを「個性」と考えられるあるいは「障害」と考えられるのは何故か?であったり、それが何かのきっかけで変わることがあるのだとしたら?やシチュエーションやタイミングなどどんな条件が揃ったら両者が部分的に変わることがあるのか?いろんな人から話を伺ってみたいなぁと思います。

国際疾病分類ももちろん「障がいは『個性』か?『障害』か?」について非常に客観的に判断しやすい基準ではありますが、それと同等に障がいを持つ方々やそのご家族の・・・割と代わり映えのない日常会話の中にそのヒントや本質が語られているんじゃないかなぁと思います。